こんにちは!
いつもInstagramのストーリーズで、愛犬の「手作りごはん」の様子をアップしているのですが、ありがたいことにたくさんの反響をいただきます。
その中で、特に多いのがこんなご質問です。
「えっ、その野菜もわんちゃん、食べれるのですか?」
「犬って野菜を消化できるのですか?」
「どんな野菜をあげたらいいですか?」
皆さん、愛犬の健康を考えて、食事にとても関心を持たれていることが伝わってきます。
今日は、そんな皆さんの疑問にお答えする形で、「犬は野菜を食べれるの?」というテーマで、野菜を与えるメリットや注意点について、少し詳しくお話ししたいと思います。
結論から言うと、犬は野菜を食べることができます!
でも、ただ「食べられる」だけでなく、実は野菜には、愛犬の健康をサポートする、素晴らしい力が秘められているのです。
それでは、一緒に見ていきましょう。
1. 犬は野菜を消化できる?(エビデンスと雑食性)
「犬は肉食だから、野菜は消化できない」???
そう思われている方もいらっしゃるかもしれません。確かに、犬の祖先であるオオカミは肉食中心でしたが、長い歴史の中で、人間と暮らすようになり、犬は雑食性に近い進化を遂げてきました。
科学的なエビデンスとしても、犬は、植物性のデンプンを消化するための酵素(アミラーゼ)を、オオカミよりも多く持っていることが研究で明らかになっています(*)。これは、犬が植物性食品を、ある程度効率的にエネルギーにできることを示しています。
また、緑黄色野菜に含まれるフィトケミカル(抗酸化物質など)や、豊富な食物繊維が、犬の腸内環境を整え、免疫力の維持、老化防止に役立つという研究報告も多くあります。
つまり、犬にとって野菜は、単なる「食べられるもの」ではなく、「健康のために積極的に取り入れたい食材」と言えるのです。
2. ドライフードでは摂りづらい栄養素が摂れる
普段、多くのわんちゃんが食べているドライフードは、総合栄養食として非常に優れています。
しかし、ドライフードは、製造過程で高温・高圧処理がされるため、一部の栄養素が失われがちです。特に、「酵素」や「水溶性ビタミン(ビタミンCやB群)」、「フィトケミカル」は、熱に弱く、ドライフードだけで十分に摂取するのは難しいのが現状です。
ここで、野菜の出番です!
栄養素以外に、水分も摂取できるのでお水をあまり飲まないわんちゃんにもおすすめです。
- 酵素: 消化を助け、代謝をスムーズにします。
- 水溶性ビタミン: 粘膜の健康維持や、疲労回復に役立ちます。
- フィトケミカル: 体の酸化を防ぎ、様々な病気の予防に繋がります。
- 水分: 野菜には、新鮮な水分も豊富に含まれており、水分補給にもなります。
手作りごはんに野菜を取り入れることは、ドライフードでは補いきれない「生きている栄養」を、愛犬にプレゼントすることなのです。
3. 初めて野菜を食べる子には、少量から
野菜の素晴らしさをお伝えしましたが、だからと言って、突然たくさんの野菜を与えるのはNGです。
わんちゃんによっては、特定の野菜が体質に合わなかったり、消化不良を起こしたりする可能性があります。
初めて野菜を与えるときは、以下の点に注意してください。
- 1. 少量から始める: ほんの一口から始めて、様子を見ます。※下痢や嘔吐がないか様子をみる。
- 2. 食べやすい大きさにする: 消化しやすいように、細かく刻んだり、ペースト状にしたりします。
- 3. 加熱して柔らかくする: 人参やサツマイモ、ブロッコリーなどは、茹でたり蒸したりして、柔らかくした方が消化に良いです。
- 4. アレルギーに注意: まれに野菜にアレルギーを持つ子もいます。食べた後に、皮膚の痒みや下痢、嘔吐などの症状が出ないか、よく観察してください。
最初は、キャベツ、人参、サツマイモ、ブロッコリーなど、消化が良く、犬が好むことが多い野菜から始めるのがおすすめです。
まとめ
犬は野菜を食べることができます。
野菜を食事に取り入れることは、ドライフードでは得にくい、新鮮な酵素やビタミン、フィトケミカルを摂取でき、愛犬の健康維持に大きく貢献します。
皆さんも、愛犬の体調を見ながら、少しずつ野菜のある食生活を始めてみてはいかがでしょうか?
愛犬と一緒に、美味しくて健康的な食事を楽しんでくださいね!
(*)参考文献: Axelsson, E., Ratnakumar, A., Arendt, M. L., et al. (2013). The genomic signature of dog domestication reveals adaptation to a starch-rich diet. Nature, 495(7441), 360-364.
