お知らせ 2024年4月
「老犬が歩けない」「後ろ足を引きずる」「びっこをひく」「犬のヘルニアや膝蓋骨脱臼(パテラ)が心配」——こうした症状は年齢や体質だけでなく、病気やケガが隠れているサインです。放置すると歩けなくなるだけでなく、生活の質が大きく低下してしまいます。
本記事では、羽村市周辺で飼い主が特に注意すべき歩行トラブルの原因ベスト10と自宅でできるサポート方法を解説します。さらに、早めに受診すべき危険なサインや、相談できる動物病院・リハビリ施設についても紹介します。
初めまして、わんこのお手当てラボの鈴木 直です。
犬の健康を守るために、今すぐチェックが重要です。
💡 老犬が歩けないのはなぜ?歩行トラブルの原因ベスト10
老犬が歩行に問題を抱える原因は一つではありません。複数の要因が絡み合っていることもあります。
1. 年齢による筋力低下と関節の衰え(最も一般的な原因)
老犬が歩けなくなる最大の要因は、加齢に伴う筋力低下と関節の衰えです。特に後ろ足の筋肉は体重を支えるために負担が大きく、筋肉量が減ると立ち上がりにくくなったり、歩行が不安定になったりします。関節の軟骨のすり減りも炎症や痛みを引き起こし、歩行を避ける悪循環を生みます。
散歩中に歩幅が小さくなる、段差を嫌がる、立ち上がりに時間がかかるといった行動はサインです。
2. 犬のヘルニア(椎間板ヘルニア)が歩行に与える影響
背骨の間にある椎間板が変性し、神経を圧迫する病気です。ダックスフンド、コーギーなどの犬種に多く見られますが、老犬では全犬種でリスクがあります。
- 症状: 後ろ足に力が入らない、びっこをひく、引きずる、重度では排尿・排便のコントロール不能。
羽村市でも椎間板ヘルニアに対応できる動物病院があります。早期に気づき、安静・投薬・リハビリまたは手術後のケアを受けることが、再び歩ける可能性を高めます。
3. 膝蓋骨脱臼(パテラ)による後ろ足のびっこ・引きずり症状
膝のお皿の骨(膝蓋骨)が外れてしまう症状で、トイプードル、チワワなどの小型犬に多いです。
- 症状: 突然びっこをひく、スキップのような動作をする、数歩だけ後ろ足を上げて歩く。
軽視せず、早めの受診が大切です。軽度では環境整備やリハビリ、中度以上では外科手術が検討されます。
4. 変形性関節症(関節炎)が老犬に多い理由
長年の負担や筋力低下により、関節の軟骨がすり減って炎症と痛みが生じる病気です。散歩嫌いや歩幅の縮小、びっこが出ます。体重管理や関節サプリ、理学療法で進行を遅らせることが可能です。
5. 神経系の異常が原因で歩けない場合
脊髄や末梢神経に異常が起こると、後ろ足に力が入らず、ふらつきや引きずり(ナックリング)、反応の遅れが見られます。ヘルニア以外の神経疾患も含まれ、早期診断が非常に重要です。
6. ケガや骨折による一時的なびっこ・後ろ足不調
転倒や激しい運動による打撲、骨折も歩行異常の原因です。後ろ足を浮かせて歩く、触ると痛がる場合は、早急な動物病院の診察が必要です。
7. 肥満が足腰にかける負担と歩行障害の関係
肥満は関節や靭帯に過度な負担をかけ、びっこや歩行の不安定さを引き起こします。適正体重の維持は、歩行障害予防の基本です。
8. 老犬特有の認知症や神経疾患による歩行トラブル
認知症により方向感覚を失いふらついたり、同じ場所をぐるぐる歩き続けたりする中で、歩行がぎこちなくなることがあります。単なる「年のせい」と見過ごさず、行動の変化に注意しましょう。
9. 手術後・病気治療後に理学療法・リハビリが必要なケース
ヘルニアやパテラの手術後、安静にしすぎると筋力が落ちてしまいます。リハビリを行うことで、筋力と関節の柔軟性を回復させ、再び自分の足で歩ける力を取り戻すことができます。
10. その他(爪・肉球のケガ、外傷、筋肉の炎症など)見落としがちな原因
爪の伸びすぎ、肉球の切り傷・やけど、激しい運動による筋肉の痛みなど、小さなケガでも犬は歩行を避けることがあります。散歩後に足先をチェックする習慣が大切です。
✅ 解決方法|自宅でできる歩行サポート方法
専門的な治療と並行して、飼い主さんが自宅で環境を整えることが非常に重要です。
- 生活環境の見直し(滑り止め):
- 滑りやすいフローリングには、マットやカーペット、滑り止めワックスを敷き、足腰への負担を軽減します。
- 段差にはスロープを設置し、関節を痛める上り下りを避けます。
- 軽い運動とストレッチ:
- 無理のない範囲での散歩や、飼い主による関節の優しい曲げ伸ばしは、筋肉と関節の柔軟性維持に役立ちます。
- 水中での歩行(ハイドロセラピー)は、関節への負担が少なく効果的です。
- 歩行補助具の活用:
- ハーネスや歩行補助ベルトを使い、犬の体を支えながら安全に歩かせます。特に後ろ足が弱っている老犬に有効です。
🚨 早めに受診すべきサインと緊急度チェック
歩行異常を「年のせい」と放置するのは危険です。早期発見が回復の鍵となります。
軽度でも要注意のサイン(かかりつけ医へ相談)
- 散歩中にびっこをひく
- 後ろ足を時々引きずる
- 立ち上がるのに時間がかかる
- 階段や段差を嫌がる
できるだけ早く受診すべきサイン(当日〜翌日中の受診)
- 後ろ足に力が入らずよろける
- 歩幅が極端に小さくなる
- 腰や足を触ると強く嫌がる
緊急受診が必要なサイン(すぐに病院へ連絡)
- 急に立てなくなった
- 排尿や排便ができない
- 痛みで鳴き続けている
- 両後肢が同時に麻痺している
特に「急に歩けなくなった」「排尿ができない」は緊急度が高く、椎間板ヘルニアなど一刻を争う神経疾患の可能性があります。すぐに動物病院に連絡を取りましょう。
🏥 羽村市のペットクリニック事情と地域の動物医療
羽村市内にも複数の動物病院があり、日常的な健康管理や軽度の歩行トラブルに対応していますが、高度な専門治療については連携病院や広域の救急ネットワークを利用することが多くなります。
- かかりつけ医の選定: 日常的な診察は、アクセスが良く信頼できるかかりつけ医を見つけることが重要です。
- 夜間・救急対応: 市内で夜間・休日に診てもらえる施設は限られています。万が一の緊急事態に備え、事前に広域の救急動物病院(立川や八王子方面など)の連絡先を確認しておくことが大切です。
- リハビリ・理学療法: 専門的なリハビリ機器(水中トレッドミルなど)を導入している病院は限られます。手術後のリハビリが必要な場合は、市外の施設や専門病院への通院も視野に入れる必要があります。
🏡 羽村市の地域一覧
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